「物事が上手くいかない」
「仕事ができない」
「仕事が遅い」
などいつになっても成長出来てないってことありませんか?
これらの原因は仮説思考が持てていないことが要因となります。
「あっそうかも」って思う方はこのまま読み進めてください!もし「そんなことはない!原因は俺じゃない」って人は本記事を読む前に現状維持バイパスの解除をおすすめします。
では、ここまで「仮説思考とは?」「仮説を立てる方法」「仮説構築力を身につけたい」など、仕事を早く効率よくできるようになるために仮説思考→仮説検証までの考え方を詳しく解説していきます。
仮説思考とは?
仮説思考の定義とは②つの事からです。
⓵まだ証明はしていないが、最も確からしい仮の答え
②今ある限られた情報だけで問題の本質や解決策をイメージし、現時点で最も妥当だと思える結論を導き出すこと
上記のことから仮説思考を考えていきます。
仮説思考ができない人
仮説思考ができない人は、仕事が遅くなる原因でもあります。
仕事が遅く仮説が立てられない人の思考と言えば以下の通り。
「まず出来る限り多くの情報を集めよう」
「失敗してはいけないことだ!」
なんか漠然としていますよね。
こういった人は、美徳とされるマインドの先入観が強い傾向があります。
例えば、この思考だと仕事での新規案件を取り扱う時に「多く情報を集めすぎて情報を処理できなくなった」「まとめられない」など期限がぎりぎりなってしまうこともあるでしょう。
また失敗を恐れ行動できなかったりと仮説が立てらないことで仕事が遅くなってしまいます。
仮説思考での疑問点
仮説思考を立てる時に2つの疑問があると思います。
⓵「そんなじゃ網羅できないでしょ?」
②「仮説を間違えたら時間がムダ!」
などの意見がありますが、これはこれで最初から完全な答えは100%でません。
⓵「そんなじゃ網羅できないでしょ?」
結論→20%の重要な情報が80%の成果をあげる(パレートの法則)
②仮説を間違えたら時間がムダ!
結論→仮説の中で無理な仮説がわかるので問題なし
⓵では、パレートの法則の通り20%が残りの80%を占めます。
例)仕事の売利上げの8割は、顧客の2割で生み出している。
100%網羅する必要がなく時間がかかり過ぎるので無意味です。
これがパレートの法則のです。
ビジネスの例として、売り上げを握るのは20%だけとなるので残りの80%は微力となることがあり残りの80%を必死に考えると時間が足りなくなります。
完璧をもとめ情報だけ集めまとめても焦点がブレブレになるので「時間だけ過ぎてこんなはずでは・・」となります。
なので、⓵仮説を立てる→②間違う→③修正(仮説)とした方がかなり精度あがり早く極める事ができます。
ビジネスのシーンでは時間が大事なので完璧マインドは捨てる必要があります。
②の仮説の失敗で「ムダな時間を考えたくない」と考えるが、仮説の中でダメそうな仮説はわかってくるので仮に失敗しても精度は上がるようになります。
仮説思考立案の仕方
仮説立案の仕方は”アブダクション”という考え方を使います。
アブダクションとは☟(「起こった現象」に対して「法則」を当てはめることで、起こった現象をうまく説明できる仮説を導き出す思考フレームワークです。)
⓵【起きてる現象】→ 一般的事実【法則を当てる】→【因果関係を作る】「つまり○○だな」
例)「あいつまた機嫌悪そうだな」→「上司に怒られたんじゃない?」→「嫌なことがあったんだな。」
という考え方の流れがアブダクションです。
仮説立案を立てるPOINTとしては、幾つかの候補・考えられる情報に当たりをつけて、その情報を集める事で因果関係を結びつけます。
アブダクションの使い方
仮説を立てる上では、アブダクションの【法則を当てる】ところを変えると仮説が増えてきます。
起きてる現象⓵ | ○○な事実がある |
法則② | ??? |
因果関係③ | ○○になった。 |
例えば、売り上げの低迷を課題とします。
⓵売り上げが悪い
②購入者が減る?/単価が落ちた?
③戦略を変えよう!/新規サービスを始めよう!
考えられる法則を変えていけば考えられる仮説も自然と変わってきますね。
これをさらに分析する為にロジックツリーが必須です。
論理的思考法については、以下の記事で解説。
▼ロジカルシンキングでロジックツリーを学ぶ▼
仮説立案→仮説検証をする
仮説立案が出来たら仮設検証へ移ります。
仮設検証をする際は、【定量、定性】で検証します。
・定量・・売上データ、アンケート調査での結果(データから効率良く検証できる)
・定性・・現場に行く・関係者に話を聞く(観察・ヒアリングなど箇所のポイントがフォーカスできる)
仮説提案ができたらデータを見て分析したり、自分で行動して見たりして検証していきます。
検証方法「演繹法・帰納法」を使う
仮説を立てるアブダクションの他のも「演繹法」「帰納法」という考えがあるのでついでに覚えておきましょう。
演繹法・帰納法では、仮説を証明していく思考法となります。
☞演繹法・・ルールや法則に物事を当てはめる→結論を出す。
☞帰納法・・複数の実例から共通点を導き出す→結論を出す。
☞演繹法では、もともとわかる事にルールや法則を当てはめます。
例)顧客離れ「売り上げは落ちるだろう」→現状「売り上げが落ちた」→仮説「顧客が離れたことで売り上げが落ちたな」
☞帰納法では、複数の経験や実例から共通を探し結論を出す方法です。
例)東京でタピオカが売れた!大阪でもタピオカが売れた!名古屋でも売れた☞「タピオカは流行っているから売れるんだな」
これらは仮説を証明していく思考フレームワークになります。
仮説立案で外れたら
仮説なので検証してはずれる事もあります。外れた場合は、仮説立案にすぐ戻りましょう。
・仮説立案→仮説検証→間違い→仮説立案
外れたら新たに別の仮説を立てればいいだけの話となります。
★外れ→別の仮説→外れ→別の仮説→外れ→別の仮説→外れ→別の仮説【成功】となります。
ここで注意したいのが自分が立てた仮説をいつまでも引きずると仮説止まりとなり時間の無駄となります。
これは、正当化バイアスがでるからです。
正当化バイアスとは、自分を納得させようとする原理なので失敗しても「前進するために他の考案をしよう」と考えましょう。
仮説「まとめ」
何か新しい事を始めたり、仕事が遅い、成果がでないなどの原因は仮説に元図いて行動できていないという事があげられます。
仮説を立てて行動することであなたのイメージした答えを見つける事ができます。
逆に仮説を立てないと、時間だけが過ぎてしまってしまいます。
なので仮説を立てて行動しましょう。
▼仮説の立て方▼
・(仮説思考)仮説立案→仮説検証
仮説立案ではアブダクションの思考を使う。
アブダクション・・【起きてる現象】→一般的事実【法則を当てる】→【因果関係を作る】「つまり○○だな」
これに当てはめて考えるだけです。
さらに仮説精度を上げる為にアブダクションにロジックツリーを使い仮説を立てていきます。
画像:ロジックツリー
仮説が立てられたら実際に仮説検証へと移ります。
仮説検証では・・
定量・・売上データ、アンケート調査での結果(データから効率良く検証できる)
定性・・現場に行く・関係者に話を聞く(観察・ヒアリングなど箇所のポイントがフォーカスできる)
から検証していきます。
ここで使う理論が「演繹法」「帰納法」です。
- 演繹法・・ルールや法則に物事を当てはめる→結論を出す。
- 帰納法・・複数の実例から共通点を導き出す→結論を出す。
仮に仮説が外れても他の仮説に移行するだけなので仮説の精度がどんどん上がっていきます。
・外れ→別の仮説【成功】
仮説なしでは成功しないので是非仮説思考を取り上げて役立てて下さい。
▼合わせて読みたい▼
▼仮説にもとづくおすすめの本▼
もっと仮説思考について学びたい方向けに本を紹介していきます。
本書の特徴は、とにかく早く仮説を立てるなど「スピード」を重視すること。決断を早くするよう心掛けることで先見性が養われ、限られた時間を重要な問題の検証にあてられる。その結果、仕事の質も高まる。本書では「どうすれば早く良い仮説を立てられるか」、「仮説が正しいかどうかを、どう検証すればいいのか」などを、「化粧品の売上打開策」といったビジネスの現場でよく出会うような事例を基に解説します。
もう少し仮説思考について柔らかく学びたい!って方は漫画がおすすめです。 本書は、当初なかなか軌道に乗らないプロジェクトが成功していくストーリーから仮説検証のサイクルを回す方法と効果を良く理解することができます。
仮想思想と一緒に読んでほしいのが”論点思考”です。 仕事上に発生する様々な問題を解き始める前に、「そもそもそれは解くべき問題=論点か?」を考え、正しく論点設定する事の重要性が書かれています。
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